論語
『論語』衛霊公篇 子曰く、「之を如何(いかん)、之を如何と曰(い)はざる者は、吾 之を如何ともする末(な)きのみ」と。 孔子は言われた、「これはどうすれば良いでしょう、これはどうすれば良いでしょう、と言わない者は、私にもどうしようもない」と。 孔子…
『論語』学而 子曰く、「巧言令色、鮮(すくな)し仁」と。 孔子は言われた、「巧みな言葉を用い、愛想良く表情を取り繕う者は、仁の心は少ない」と。 孔子の有名な言葉の一つです。 漢の包咸(ほうかん)の注によれば、「巧言」とは言葉を巧みに飾ること、「令…
『論語』公冶長子 子貢に謂ひて曰く、「女(なんじ)と回と孰(いず)れか愈(まさ)れる」と。対(こた)へて曰く、「賜(し)や何ぞ敢へて回を望まん。回や一を聞いて以て十を知る。賜や一を聞いて以て二を知るのみ」と。子曰く、「如(し)かざるなり。吾と女(なんじ)…
『論語』学而篇 子貢問ひて曰く、「一言にして以て終身 之(これ)を行ふべき者有るか」と。子曰く、「其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所、人に施すこと勿(な)かれ」と。 (子貢が尋ねて言った。「一言で一生行っていくべきことがありましょうか。」孔子は言われ…
『論語』里仁篇 子曰く、「父母の年は、知らざるべからざるなり。一には則ち以て喜び、一には則ち以て懼(おそ)る」と。(孔子は言われた、「父母の年は、知っておくべきだ。一つにはその長寿を喜び、一つには年老いたことを心配するのだ」と。 若い時には全…
今から2500年ほど前、中国は春秋・戦国時代という戦乱のただ中にありました。そのような社会情勢にあって、生きるとは何か、国家とはどうあるべきか、といったことなどを考えるさまざまな学問が起こってきます。そしてその結果、中国は諸子百家の時代を迎えま…