2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

南史演義 巻1-4

一方、王恭(おうきょう)は任地に帰ってより後、王国宝のなすことを深く憎み、まさに兵を挙げてこれを誅殺しようと思っていた。そしてある日、殷仲堪(いんちゅうかん)に書状を送って言った。「国宝らが政治を乱すことはますます甚だしく、ついには国家の…

桃夭

先日、「桃園の誓い」でも触れましたが、中国で春の花と言えば一つ桃がイメージされます。 桃之夭夭 桃の夭夭(ようよう)たる 灼灼其華 灼灼たる其の華 之子于帰 之(こ)の子 于(ここ)に帰(とつ)ぐ 宜其室家 其の室家に宜(よろ)しからん 桃の木は若…

桃園の誓い

4月に入り、花も盛りの季節となりました。日本では春の花といえば桜ですが、中国では桃のイメージが強いようです。そして桃の花の咲き誇る「桃園」で劉備、関羽、張飛の3人が義兄弟の契りを結ぶところから、小説『三国志演義』の物語は始まります。(桃園…