2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

秦淮に泊す

泊秦淮 秦淮(しんわい)に泊す 杜牧煙籠寒水月籠沙 煙は寒水を籠(こ)め 月は沙(すな)を籠む夜泊秦淮近酒家 夜 秦淮に泊し 酒家に近し商女不知亡国恨 商女は知らず 亡国の恨み隔江猶唱後庭花 江を隔てて猶ほ唱す 後庭花 もやは寒々とした川の水を包み込み、月…

南史演義 巻5-8

慕容超(ぼようちょう)はそこで韓範(かんはん)を秦に遣わして援軍を求めさせた。しかし彼らは知る由もなかったが、そのころ秦は夏(か)の侵攻を受け、兵を出しても敗戦が続いており、他を顧みる余裕はなかったのである。そのため先に遣わされた張綱(ちょうこう…