2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

一を聞いて二を知る

『論語』公冶長子 子貢に謂ひて曰く、「女(なんじ)と回と孰(いず)れか愈(まさ)れる」と。対(こた)へて曰く、「賜(し)や何ぞ敢へて回を望まん。回や一を聞いて以て十を知る。賜や一を聞いて以て二を知るのみ」と。子曰く、「如(し)かざるなり。吾と女(なんじ)…

夏昼偶作

夏昼偶作 柳宗元南州溽暑酔如酒 南州 の溽暑(じょくしょ) 酔ひて酒の如し隠几熟眠開北牖 几(き)に隠(よ)りて熟眠 北牖(ほくゆう)を開く日午独覚無余声 日午 独り覚めて 余声無し山童隔竹敲茶臼 山童 竹を隔てて 茶臼(ちゃきゅう)を敲(たた)く 南国のあまりの…

香山避暑

香山避暑 白居易 六月灘声如猛雨 六月 灘声(たんせい) 猛雨の如し 香山楼北暢師房 香山の楼北 暢師(ちょうし)の房 夜深起憑闌干立 夜深くして 起ちて闌干(らんかん)に憑りて立てば 満耳潺湲満面涼 耳に満つる潺湲(せんかん) 面に満つる涼 夏六月、岩にぶつか…