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復活します

中国文学全般

 約二年ぶりにブログを復活します。

 この復活に際して、改めてタイトルについて少し説明します。

 このブログタイトルは「ちんしかんそう」と読みます。

 「沈思」とは、心の奥底にある思い、「翰藻」とは、修飾された美しい文章のことですが、この語源は、六朝・梁の時代(6世紀)に遡ります。

 その頃、昭明太子(しょうめいたいし)(501~531)という人が、古今の詩文を集めて『文選(もんぜん)という書を編纂しました。この書は少なくとも平安時代には日本に伝来し、わが国にも大きな影響を与えていますが、昭明太子はこの『文選』の序文の中で、以下のように述べています。

 事は沈思より出でて、義は翰藻に帰す。

 「事」と「義」とは、同じく文章の内容を指しており、すなわち「その内容は作者の心の奥底にある思いから生まれ、それが修飾された美しい文章で表現されている」という意味になります。

 つまり、

  「沈思」=作者の心から発した深い内容

  「翰藻」=美しく巧みな文章表現

 であり、内容と文章表現のバランスのとれたものが、すなわち優れた文学であるというのです。

 言いかえれば、深い内容のあることが書かれていても、文章が読みにくい、あるいは読んで面白くなければダメだし、逆に美しい巧みな表現を駆使し、面白おかしく書かれていても、中身が無ければまたダメだというわけですね。

 これは文学というものの本質を表していると思い、このブログのタイトルにしました。